廣坂 物語


 廣坂 正明 及び 正美 の生い立ち、歴史を記録します。

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   Vol−52

 1993年 オフロード世界選手権(イギリス バジルドン)
 










 今年の世界選手権は再びイギリス、初めてのオフロード世界選手権でも優勝
 したのもイギリス、マシンはシュマッカー。そして今回再度イギリスでの開催、
 今回は、ライバルが地元シュマッカーと言うことで、私達もニューマシンをもって
 挑戦する事とした。

 この時は、すでにモデルチェンジをした、ワークス’93があったが、基本がもう
 すでに古く、多くの不満点もあった為に、ニューマシンの設計を続けて来た。

 コンセプトは、まず丈夫である事。 そして駆動の軽量化、メンテの容易さ等で
 多くのニューアイディアを取り入れた。

 4WDには珍しい、10度のスキッド付きのカーボンシャーシ、アームの断面は
 Rを持たせ、空気抵抗を少なくする事と共に、泥が付きにくくする。 フロントの
 オーバーハングを短くして、前からの着地でも路面に刺さらない様に考えた。

 フロントダンパーは、前側にショックタワーを配置する事で、クラッシュ時の
 ダンパーの破損を防ぐ。

 そしてドライブベルトは2Mピッチを採用、これには二つの狙いがあった。一つは
 勿論駆動の軽量だが、もう一つ大きな狙いは、前後の駆動比を変える事に
 あった。状況に応じて、フロントオーバードライブやリアーオーバードライブにする
 事が出来る様に考えた。 ベルトテンショナー機構を持たないマシンでは、3M
 では、差が多き過ぎて使用が出来ない、2Mで前後にプーリーを変えて、少し
 だけ変速比を変える事が出来た。

 プレワールドが終了して、本戦までの間に正美と二人だけで再度現地を訪れ
 て、約一週間の予定でテストをしたが、殆どが雨の毎日だった。ここでは雨でも
 レースをすると言う事なので、良い機会にはなったが、毎朝早くにコースに行き、
 一度昼にはホテルに戻り、泥んこになったマシンをすべてオーバーホールして、
 再度コースに行きテストをするという過酷なテスト期間だった。

 もしレースで雨になれば、かなり勝算が高くなると思った。 しかし乾燥路面の
 テストは十分では無かった。





    
    
    




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 1993 オフロード世界選手権 イギリス 7月28日〜8月8日







    

    

    

    


     

          

   

   

   

   

   

   

   





     







     

        

  



    

    

  

  

    

   


    

    



 



  

  

 




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